鉄道・航空機・建材・船舶・海外規格対応

コーンカロリーメーター試験

ドイツ製の高精度ガス分析計を備えた最新鋭モデルを導入し、高い信頼性を持つデータを提供発煙量 CO/CO2濃度測定にも対応

鉄道車両用の部材、また建築材料については、火災発生時に火災の発達を促進する要因として、製品から発生する熱量を評価することが重視されており、国内外の規制においてISO 5660-1に基づくコーンカロリーメーターの測定が要求されています。

ケミトックスでは、火災試験開発の本場である欧州において多くの納品実績を持つ、ドイツWazau社の最新鋭機を導入いたしました。本装置は、コーンカロリーメーター試験に特化した特注のガス分析計を備えることで、世界最高レベルの測定精度を実現しております。
測定可能な項目としては、通常の発熱速度総発熱量に加え、発煙量CO/CO2濃度の測定にも対応しております。
さらに、ケミトックスは当試験についてISO 17025認定を取得し、発行するテストレポートの国際的な信頼性を担保しております。

<対応規格一覧>

ISO 5660-1 コーンカロリーメーター試験方法
ASTM E1354 コーンカロリーメーター試験方法
EN 45545-2 鉄道車両に使用される材料の燃焼挙動要求(欧州規格)
NFPA 130 鉄道車両に使用される材料の燃焼挙動要求(北米規格)
建築基準法 建築材料の不燃/準不燃/難燃性判定

測定原理

100×100mmの試験片を装置の所定箇所にセットし(水平方向、垂直方向いずれも対応可能)、ヒーターでの加熱によって、試験片表面を規定の熱流束(主には25kW/m2又は50kW/m2)に曝露します。試験片が分解、発火すると、それにより熱量が発生し酸素が消費されます。酸素消費量1 kgあたりの発生熱量が理論的に一定(13.1 MJ)であるという原理を利用し、装置ダクト内の酸素濃度変化を測定することで、試験片から発生した発熱速度、発熱量を測定します。鉄道車両用材料規格であるEN 45545-2では、発熱量の経時的変化を捕捉する目的でMARHE(Maximum Average Rate of Heat Emission)というパラメータが導入されます。

欧州、北米、日本の鉄道車両規格における要求をカバー

鉄道車両用火災試験については、主要規格として欧州のEN 45545-2、北米のNFPA 130が存在し、どちらの規格にもコーンカロリーメーターの要求があります。ケミトックスでは、これらの規格で要求される試験を実施し、国際的に受け入れ可能なテストレポートの発行が可能です。
また、国内の規制においても、屋根材に対してはコーンカロリーメーターが要求されますが、弊社ではこちらについても同時に判定が可能です。
注:国内規制対応において正式認定を取得する場合、最終的には指定の評価機関で試験を実施する必要があります。

建築材料に対する要求にも対応 / SBI試験の結果試算サービス

日本の建築基準法では、建築材料の不燃/準不燃/難燃性能を判定する際に、コーンカロリーメーターが活用されております。ケミトックスでは、国内指定性能評価機関と同等の品質を持つ測定サービスを提供し、各種スクリーニング試験、予備試験のご依頼に対応しております。
また、欧州の建材規格(EN 13501-1 / Euroclass)では、発熱量の測定においてEN 13823に基づくSBI(Single Burning Item: 単一燃焼物)試験という大掛かりな試験が要求されていますが、弊社では、コーンカロリーメーターの測定データを用いて、SBI試験の結果を試算するサービスも提供しております。
注:SBI試験推定サービスは海外機関への委託にて対応しております。


お問い合わせ先
担当:藤岡 博明
TEL: 03-3727-7111

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