高温になる箇所に使用される高分子材料は、
高温下での特性を保証しないといけません!
電気・電子製品にはさまざまな高分子材料が使用されますが、これらの製品の中には作動中に多くの熱を発生し、この熱により高分子材料が劣化し、製品の安全性が損なわれる可能性があります。製品の規格では、製品の最終用途に基づき高分子材料の最高使用温度を決めています。そのため製品の設計者は、用途に合わせた各種性能に加えて、製品の最高使用温度に適合する高分子材料の熱的劣化状況の指標となるRTI(相対温度インデックス、Relative Thermal Index)を比較して材料を選択することになります。より高いRTIを取得していれば、その材料の用途は広がるわけで、販売促進の大きな武器となります。
ケミトックスでは、30年以上にわたり長期熱劣化試験を行っており、これまでに評価を行った実績は350件以上にのぼります。合計300台のオーブンを保有しておりますので、お待ちいただくことはなく試験を開始し、長年の経験を持つエンジニアが最適かつ効率的なプログラムをご提案し、責任をもって管理しています。RTI登録済みのコントロール材料と、評価を受けるキャンディデート材料を同じオーブンに入れて熱劣化試験を行います。試験結果からアレニウスグラフを用いて算出して、RTIを求めます。最高温度で500時間以上、最低温度で5000時間以上の寿命を求める試験です。
規格一覧表
試験名 | 規格番号 | 規格名 | 対象 |
---|---|---|---|
長期熱劣化試験 | UL746B ・RTIの取得 ・TIの取得 |
Standard for Polymeric Materials – Long Term Property Evaluations | プラスチック プリント配線板 |
IEC60216 | Electrical insulating materials – Thermal endurance properties | プラスチック プリント配線板 |
UL746Bに基づく長期熱劣化試験解説書
基本となる4ポイント評価をはじめ、最近ULで取り入れられた2000時間での評価方法まで、その評価方法の詳細や、弊社での評価時の苦労話も含め詳細に解説しています。
さらに2018年までに改訂された規格要求も加味し、2019年に第2版を発行しました。
価格およびご購入方法についてはこちらのページをご参照ください。
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担当:堀水 真
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