比較トラッキング指数試験とは
比較トラッキング指数試験 (Comparative Tracking Index Test : CTI) は湿潤および汚染状況における耐トラッキング性を評価します。
電源コンセントに溜まったほこりが引き起こす発火・発煙などに対する耐性を調べる試験です。
写真のように白金電極をサンプル表面に置いて電極間に電圧を印加し、そのまま電極間に一定間隔で電解液を滴下して試験を行います。
適用規格による違い
CTI試験 にはASTM規格とIEC規格にそれぞれ準拠した2つの評価方法があり、それぞれ「ASTM法CTI」、「IEC法CTI」と区別しています。
それぞれの主な違いは下表の通りです。
※ 平均滴下数が50滴未満となる2電圧および50滴以上となる2電圧
ケミトックスではASTM D3638, IEC60112およびJIS C2134に基づいた試験が可能です。
上記の通り、ASTM法とIEC法では判定方法とCTI電圧の求め方が異なるため、同じ結果であってもCTI電圧が変わることに注意が必要です。下表の結果の場合、CTI電圧はASTM規格とIEC規格で56Vの開きが出てしまいます。
実力分類について
CTI試験はUL746A規格にも記載があり、それぞれASTM規格およびIEC規格が参照されています。
試験方法はASTM/IECそれぞれに準拠しますが、UL746AのCTI試験の場合はASTM規格に準拠するケースが圧倒的に多くなります。
UL746Aでの評価の場合のみPerformance Level Category (PLC)やMaterial Group(材料グループ)などの実力分類が追加されます。
電気製品に要求される中で、使用用途・汚損度・動作電圧によって要求されるPLCや材料グループが変わっていきます。
電源差し込みプラグを組み込む電気製品については400V以上のCTIが要求されます。
また、太陽電池モジュールに使用される部材で絶縁を目的とするものについてもCTIの実施が必要となります。
試験機を10台に増設、お客様のご要望に迅速に対応しています。
ケミトックスではこれまで5台の試験機で対応してまいりましたが、さらに5台増設いたしました。お客様のニーズに合わせてタイムリーに試験を行えるようになりました。10台の試験機を所有している試験所は国内で唯一ケミトックスのみです。
お問い合わせ先
担当:堀水 真
MAIL:m-horimizu@chemitox.co.jp
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