生分解性試験・認証

生分解性材料の海外認証取得サービス

世界中の認証取得に一括対応

持続可能な社会の構築への関心が世界的に高まる中、食品容器や包装材などの消費材を中心に、生分解性材料の使用が拡がりつつあり、先進諸国を中心にそうした材料の第三者認証取得の必要性が高まっております。
材料の生分解性については、世界中で地域ごとに様々な認証システムが確立しております。
ケミトックスは、試験所としての技術力と、長年培ってきた海外申請代行の経験に基づき、それらの全てについて認証取得サポートサービスをおこなっております。
ご依頼内容に基づいて、適切な認証機関の選定、試験プランの策定、試験の実施から最終的な認証取得まで、ワンストップで対応いたします。また、事前のコンサルティングや、予備試験についてもご相談可能です。海外認証が必要になった折には、お気軽にご相談ください。

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お問い合わせ先
担当:藤岡 博明
TEL: 03-3727-7111
Email: hi-fujioka@chemitox.co.jp

お問い合わせ

生分解性認証システムの種類

生分解性材料の分解度や分解速度は、その材料が置かれた環境(コンポスト、土壌、海水…)に大きく依存します。その事実を踏まえ、認証機関は分解環境に応じて細分化した認証スキームを運用しております。以下に、地域ごとの認証システムをまとめております。
欧州の生分解性材料認証
欧州では、
・TÜV AUSTRIAのOK compost / OK bio-degradable認証、及び
・DIN CERTCOのDIN-Geprüft認証
が信頼性のある認証として域内で認知されております。
また、2021年より、英国でREAL(Renewable Energy Assurance Ltd.)が管理統括する
・Compostable Materials Certification Scheme(CMCS)
が開始されました。これはDIN CERTCOが認証評価業務を代行するかたちで運用されております。
他、イタリアのCIC(Consorzio Italiano Compostatori)が運用している独自認証システムも存在します。
認証機関 TÜV AUSTRIA
(ベルギー)
DIN CERTCO
(ドイツ)
REAL
(英国)
コンポスタブル:産業用
Industrial Compostable
EN 13432  EN 13432 EN 13432
コンポスタブル:家庭用
Home Compostable
NF T 51-800 NF T 51-800 NF T 51-800
生分解 (土壌)
Biodegradable (Soil)
EN 13432 EN 17033
生分解 (淡水 / 海水)
Biodegradable
(Water/Marine)
EN 13432ASTM D6691

ISO 22403※

※:海洋生分解性認証について: 従来のOK Biodegradable Marineに加え、2023年からDIN CERTCOとJBPA(日本バイオプラスチック協会)が新たな認証スキームを立ち上げたことで誕生。

北米の生分解性材料認証

BPI(Biodegradable Products Institute)という非営利団体が、産業用コンポスタブル製品の認証スキームを運用しております。実際の認証評価はDIN CERTCOが代行しています。

認証機関 BPI
(北米)
コンポスタブル:産業用
Industrial Compostable
ASTM D6400
豪州の生分解性材料認証

ABA(Australian Bioplastics Association)という業界団体が、産業用及び家庭用コンポスタブル製品の認証スキームを運用しております。実際の認証評価はDIN CERTCOが代行しています。

認証機関 ABA
(豪州)
コンポスタブル:産業用
Industrial Compostable
AS 4736
コンポスタブル:家庭用
Industrial Compostable
AS 5810
生分解(土壌)
Biodegradable (Soil)
ISO 23517

他に、中国において「生分解性プラスチック製品の分類および表示規範ガイドライン(可降解塑料制品的分类与标识规范指南)」が2020年に発行され、規格に適合した材料に対するラベリングの運用が始まっております。
日本では、日本バイオプラスチック協会(JBPA)が、生分解性プラ認証の識別表示制度を運用しております。

生分解性評価方法

評価においては、下記の特性が重視され、それぞれ規格に基づく試験によって性能が検証されます。
〇材料の化学的特性(Material characteristics):
重金属及びフッ素含有量 / 揮発性固形物量

〇生分解度(Biodegradability):

一定期間分解環境下に材料を置いたときの、微生物の働きによる二酸化炭素発生量や酸素消費量に基づき、生分解度を算出

〇崩壊度(Disintegration):
一定期間分解環境下に材料を置いた時の、材料の崩壊度を、目開き2mmのふるいにかけて残存小片の重量を測定することで算出

〇環境毒性(Ecotoxicity):
材料の分解が終了した後のコンポストや土壌を用いて、植物の生育が阻害されないかを、発芽率やバイオマス量に基づいて評価

特に生分解度と崩壊度の試験は、認証の種類ごとに使用する植種源や温度条件、試験期間などが異なります。

認証に関連する主要規格

適用範囲 規格番号
コンポスタブル(産業用) EN 13432
EN 14995
ASTM D6400
ASTM D6868
AS 4736
コンポスタブル(家庭用) NF T 51-800, AS 5810
生分解:土壌  ISO 17556
生分解:淡水 EN 14987
生分解:海水 ASTM D6691

試験方法に関連する主要規格

適用範囲 規格番号
材料の化学的特性 EN 13432 Table A.1 他
生分解度 ISO 14855-1 (JIS K 6953-1 / ASTM D5338)
ISO 14855-2 (JIS K 6953-2)
ISO 14851 (JIS K 6950)
ASTM D6691
崩壊度 ISO 16929 (JIS K 6952)
ISO 20200 (JIS K 6954)
環境毒性 OECD guideline 208
ASTM E1676

バイオベース認証システムの種類

植物・生物由来の素材によってつくられたバイオベース材料について、そのバイオマス量に基づく認証を発行するシステムが存在します。バイオマス量は、自然界における放射性炭素同位体(14C)の濃度が、天然系(生物系)由来の場合はほぼ100%である一方、石油系(化石系)由来の場合はほぼ0%であることに着目し、材料に含まれる炭素量における14Cの割合を求めることによって算出します。
現在運用されている代表的な認証は下記の通りです。
《DIN CERTCOのDIN-Geprüft認証》
《TÜV AUSTRIAのOK biobased認証》
TÜV AUSTRIAのOK biobased認証
《DIN CERTCOのDIN-Geprüft認証》
DIN CERTCOのDIN-Geprüft認証
《USDA: 米国農務省の認証》
日本では、日本バイオプラスチック協会(JBPA)がバイオマスプラ認証の識別表示制度を運用しているほか、日本有機資源協会(JORA)が環境商品一般に対するバイオマスマークの運用を行っております。


海外試験所と幅広いネットワーク

海外認証取得にあたって、現状は試験を海外の認定試験所で実施する必要があります。

ケミトックスは、複数の欧州試験所とネットワークを構築し、緊密な連携の下、最適なリードタイムと費用での試験実施をご提案可能です。

試験遂行にあたっての事前準備や進捗管理など、すべてのコミュニケーションをお客様に代わって丁寧に対応し、迅速な認証取得のサポートをいたします。お気軽にご相談ください。

お問い合わせ先
担当:藤岡 博明
TEL: 03-3727-7111

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