プラスチック材料評価試験

絶縁システム/EIS(UL1446、IEC60085)

絶縁システムとは?
マグネットワイヤを含めた高分子材料を
トータルでシステム評価する必要があります!

モーター、トランス、リレイやソレノイドなどは、電磁石や電磁誘導を発生させるマグネットワイヤだけでなく、製品または部品として組み上げるために、ボビン、テープ、フィルム、リードワイヤ、チューブ、ワニスなどの部材(コンポーネント)で構成されています。電気機器に使用されるコンポーンネントの集合体が絶縁システムと呼ばれます。一般に高分子材料は、温度が高くなるにつれて分解ガスなど揮発成分を発生し、この揮発成分がマグネットワイヤを含めたコンポーネントを劣化さることがあります。劣化が進むと、絶縁性能を失い、製品としての機能を全うできなくなります。このような揮発成分による影響を見るために、絶縁材料単体ではなく、絶縁システムとして組み合わせて評価をすることが重要となります。

絶縁システム IEC 60216

全く新たな絶縁システムを構築する場合、製品に必要なマグネットワイヤと、ボビン・テープ基材を含むフィルムなどの高分子材料を1つの試験体として組み込み(これをモータレット、またはGPM:General purpose Modelと言います)、所定の熱エージング後、規定の条件をかけ、耐電圧試験を繰り返し行い、高分子材料の劣化状態を調べます。UL746BやIEC60216にあるように最低温度で5000時間以上のエージングを行い、絶縁システムの温度インデックス(TI:Thermal Index)を求めます。評価の際には、コントロールと比較して温度インデックスを決定します。弊社では、この絶縁システムの評価に使用できるコントロールシステムを日本で唯一所有しています。このコントールシステムは5年毎に更新する必要がありますが、8月30日付で新たに更新されました。コントロールシステムを保有することで、お客様がエージング試験を行う際には、UL746Bと異なり、コントロールと同時に試験することなく、温度クラスを取得することができます。またコントロールとお客様のモータレットは同じワイヤ径を使用する必要がありますが、ケミトックスでは規格の上限および下限であるΦ1.0mmとΦ0.5mmを保有しているので、お客様のモータレットに使うワイヤ径もΦ1.0mmかΦ0.5mmのどちらかを選択することができます。

絶縁システム IEC 60216

絶縁システム IEC 60216

絶縁システムの認定を取得するためにはすでに評価が完了している絶縁システムを利用することが出来れば、試験を最小限にすることができます。この、「すでに登録済みシステム」はReferenceシステムとも呼ばれ、材料メーカー様が多く取得されています。絶縁を担うメジャーコンポーネントは登録済みシステムから選定する必要がありますが、マイナーコンポーネントに関しては短期間で実施可能なシールドチューブ試験と呼ばれる試験を行うことにより追加が可能です。希望の温度クラスより25℃高い温度で、336時間エージングを実施し、エージング完了後、絶縁破壊試験を実施して、Referenceシステムに対して絶縁破壊電圧が半減未満に減少しなければ合格となります。


規格一覧表

試験名 規格番号 規格名 対象
絶縁システム試験
資料 1
資料 2
UL1446 Systems of Insulating Materials 絶縁システム
EIS
IEC60085 Electrical insulation – Thermal evaluation and designation 絶縁システム
EIS

お問い合わせ先
担当:堀水 真
TEL:0551-42-5061

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