プラスチック材料評価試験

UL796、UL796F、UL746E、UL746F に基づくPWB試験

プリント配線板 (PWB) および積層板のUL認定のための試験はケミトックスで実施可能!!

UL746E, UL746FおよびUL796, UL796Fで要求されている試験は複数種類あり、製品や登録内容によって求められる試験が違ってきます。ケミトックスではその多くの試験でDAP認証を取得済みのため、様々な試験要求にも対応可能です。

これらの試験はUL認定のための試験での利用だけではなく、実力調査としても利用可能です。
実際のUL認証試験と同じ条件での試験が可能なため、UL登録を検討している開発製品や既存製品の実力調査にも多くご利用いただいております。

また積層板やプリント配線板の規格(UL746E, UL746F, UL796, UL796F)で改訂されたリフロー炉を使用したサーマルショックは、日本で唯一弊社のみがUL DAPの下で試験を認められており、改定後の規格対応の評価でもご利用いただいております。

 

PWBや積層板の燃焼性試験

リジッド・フレキを問わずプリント配線板 (PWB)において
燃焼性試験はほぼ必須試験!!

積層板やプリント配線板の規格(UL746E, UL746F, UL796, UL796F)にてUL94の燃焼性試験はほぼ必須であり、条件さえ合えば燃焼性試験のみの認証取得も可能です。

メタルクラッドに要求される主な試験

プリント配線板やその材料のUL認定(UL746E・ UL746F・UL796・UL796F)を取得するには主にこの4試験が要求されます

断面観察:
(Microsection Analysis)
サンプルの導体幅や積層された樹脂材料の各厚み、内層銅厚を測定
密着強度試験:
(Bond Strength Test)
基材から導体を引剥がし、その密着強度を測定、合否判定を行う。
メッキ密着試験:
(Plating Adhesion Test)
メッキの密着具合や、剥がれが生じていないかを検査(UL746、UL746Fでは要求無し)
層間剝離試験:
(Delamination Test)
熱劣化による積層材量間の剝離や、内層銅の剥離を評価

フレキシブルPWBとその材料の主な試験

フレキシブルプリント配線板やその材料には上記試験の他フレキブルな特性に対する試験が要求されます。

柔軟性試験:
(Ambient-Bend Test)
熱劣化によって柔軟性が失われないかを判定する
冷却曲げ試験:
(Cold-Bend Test)
冷却によって柔軟性が失われないかを判定する
繰り返し屈曲性試験:
(Repeated Flexing Test)
屈曲を繰り返し行い、断線や外観異常がないかを判定する
カバーレイラミネーション試験:
(Cover Material Lamination Test)
カバーレイの耐浸水性を環境試験にて評価する

リフロー炉によるサーマルストレス

表面実装を行うPWB・積層板には、新規登録はもちろん既存登録品の変更においても2022年1月1日以降このリフロー炉を使用した試験(IPC-TM-650)が要求されることが、ULより2021年5月にUL796、UL796F、UL746E、UL746F対象企業に通達されました。

ケミトックスはこのリフロー炉を使用したPWBや基板材料の試験を行うことをULから認定された日本で唯一の試験機関です

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UL認定試験はもちろん、UL認定を取得されないお客様でもULと同様の条件でご利用いただけます。 弊社で実施した実験では、従来のサーマルストレスで合格してもリフロー条件で試験を行うと不合格となってしまうという例もありました。

是非この機会に貴社PWBの実力確認に御利用下さい。

またその他のリフロー炉を使った試験はこちらをご覧ください。


プリント配線板およびその材料の評価において、サーマルショックが必要な評価試験は下記の通りです。ソルダーリミットの工程による熱ダメージのリスクを評価するため、サーマルショックとしてプレコンディショニングを行った後に、各試験を行う必要があります。

〇:サーマルショック要
( ):基づく規格
リジッド フレキシブル
プリント配線板
(UL796)
材料
(UL746E)
プリント配線板
(UL796F)
材料
(UL746F)
Flammability:燃焼性
Bond Strength:
密着強度
Delamination:
デラミネーション
Conductive Paste Adhesion:
導電性ペースト接着性
(Ambient) Bend test: 柔軟性
Dissimilar material Thermal Cycling Bond Strength:
異種材料サーマルサイクリング密着強度
Stiffener Bond Strength test:
補強板の密着強度試験
ULで指定されるIPC-TM-650 2.6.27項に基づくプロファイルは、260℃、245℃、230℃の3種(下図の上下限参照)です。施す回数は1~6回までとされています。評価を行うために使用した温度と回数より、製品の表面実装時におけるはんだ工程の温度と回数が同等あるいは下回れば、その条件での表面実装を行うことができます。
サーマルストレスの試験では、サンプルに合わせてリフロープロファイルを作成する必要があります。ケミトックスでは、内製のソフト“リフロープロファイルチェッカー”により、迅速にプロファイルを作成できるようになりました。温度測定用のロガーからデータを読み取り、プロファイルの上下限の範囲に入っているかどうかを瞬時に判定して、適切なプロファイルを素早く作成することができます。
お問い合わせ先
担当:齋藤 祥太郎
TEL:0551-42-5061
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