太陽電池・太陽光発電評価試験

各種材料の評価 | 電気的特性試験・難燃性・発火性試験・耐候性

電気的特性試験

感電、地絡事故のリスクを抑えるため、太陽電池モジュールに使用される高分子材料には絶縁性が求められます。例えば、IEC61730-2ではバックシートなどモジュール表面に使用される高分子材料に部分放電(PD)試験が要求されています。その要求値は最高システム電圧の1.5倍となります。また、他にも耐トラッキング性も要求されており、最高システム電圧により試験方法(耐トラッキング性試験、傾斜面トラッキング性試験)が異なります

難燃性、発火性試験

何かしらの事故や不具合により、太陽電池モジュールが発熱、発火したケースを考慮し、太陽電池モジュールに使用される高分子材料には下図の難燃性、耐発火性が要求されています。

耐候性

太陽電池モジュールは直射日光に長期間さらされるため高分子材料の耐候性が要求されています。規格要求では紫外線照射(UV照射)を行った後に、燃焼性または物理的特性試験を行い、燃焼性は初期のクラスを維持すること、また物理的特性は初期の平均物理的特性値に対して70%未満にならないことが要求されています。

耐トラッキング性(CTI)試験

部分放電(PD)試験

傾斜面トラッキング性試験

UL94燃焼性試験

UV コンディショニング試験

chemitox/ケミトックス 各種試験

太陽電池材料の主な対象規格

試験名 参照規格
燃焼性試験 UL94
耐トラッキング性試験 UL746A、IEC60112
HWI試験 UL746A
耐熱性試験 UL746B、IEC60216-5
耐紫外線照射試験 UL746C、ASTM G155、ISO4892-2, IEC61730-1, IEC62788-7-2
部分放電試験 IEC61730-2、IEC60664-1
火炎伝播試験 IEC61730-1、UL94、ASTM E162
大電流アーク発火試験 UL746A、IEC61730-1
傾斜面トラッキング試験 UL746A、IEC61730-1、ASTM D2303
EVAの架橋率測定

お問い合わせ先
担当:望月 三也
TEL:0551-42-5061

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