宇宙環境試験事業部より ~Artemis II~

今週、NASAが進めるアルテミス2(Artemis II:月周回有人ミッション)のテストが失敗したことに注目が集まりました。
有人月飛行を目指すこの計画では、最終的な燃料注入テスト中に燃料漏れと通信問題が発生し、予定されていた打上げが3月へ延期される見込みと報じられています。これは有人宇宙ミッションにおける品質と安全性の確保がいかに厳格であるべきかを示す象徴的な出来事です。

こうした宇宙ミッションの準備プロセスでは、地上での試験による信頼性評価が不可欠であり、設計段階での潜在的な脆弱性を早期に検出し、ミッション全体の安全性を高めます。
ケミトックスで行える宇宙環境試験のうち、振動試験はロケット打上げや段間分離時に発生する複雑な機械的負荷を模擬し、システム全体の動的応答を解析するものです。打上げ時の高G加速度や広帯域の振動エネルギーは、電子機器のはんだ付け部や微細構造に大きな応力を与えるため、周波数応答解析を通じた設計最適化は信頼性向上の要です。

宇宙ミッションの延期や試験再実施といったニュースは、単なるスケジュール変更ではなく、各種地上試験の設計精度と結果解釈がその成否に直結することを物語っています。ケミトックスでは低温減圧・振動試験を通じて、未知の宇宙環境の影響を定量化し、ミッション成功の確率を引き上げるお手伝いをしております。

2026年 2月 6日

Artemis-II
credit:NASA
 
 

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