2022年1月1日より、リジッド・フレキを問わずプリント配線板(PWB)および積層板のUL認定試験はリフロー条件での評価を要求!!

2020年9月からにプリント配線板(PWB)および積層板や基板材料のUL認定試験はリフロー炉を使用した試験法に規格が改訂されました。

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表面実装を行うPWB・積層板には、新規登録はもちろん既存登録品の変更においても2022年1月1日以降このリフロー炉を使用した試験(IPC-TM-650)が要求されることが、ULより2021年5月にUL796、UL796F、UL746E、UL746F対象企業に通達されました。

2020年現在ではユーザーおよび実装メーカーを対象としたフォローアップ検査で、この表面実装条件での試験が実施されているかどうかについては厳しくみられていませんが、1月以降にはリフローを使用した試験で認定されているかどうかの検査が厳しくなると予想されます。2022年1月以降に新規認定を取得するPWB・積層板、既存の認定条件を変更する場合には、このリフロー条件での試験が必要になりますので、 配線板・積層板メーカーの方はご注意ください。

 

ケミトックスはこのリフロー炉を使用したPWBや基板材料の試験を行うことをULから認定された日本で唯一の試験機関です

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UL認定試験はもちろん、UL認定を取得されないお客様でもULと同様の条件でご利用いただけます。 弊社で実施した実験では、従来のサーマルストレスで合格してもリフロー条件で試験を行うと不合格となってしまうという例もありました。

是非この機会に貴社PWBの実力確認に御利用下さい。

ケミトックスではプリント配線板・積層板に関する規格策定会議(STP)で議題に上がった段階から随時皆様に情報を提供してまいりましたが、今後皆様に与える影響は大きなものとなると考えられますので今後も随時動向お知らせいたします。

<<公開中>>「オーブン法(従来法)とリフロー炉法による外観目視試験結果の違い」 →こちら

<<公開中>>「オーブン法(従来法)とリフロー炉法による密着強度試験結果の違い」 →こちら

<<公開中>>「オーブン法(従来法)とリフロー炉法による燃焼性試験結果の違い」 →こちら

本件に関するご説明はもちろん、UL認定試験、予備試験のお見積もりなどご不明な点がありましたらこちらよりお気軽にお問い合わせ下さい。

 

またその他のリフロー炉を使った試験はこちらをご覧ください。

 


プリント配線板およびその材料の評価において、サーマルショックが必要な評価試験は下記の通りです。ソルダーリミットの工程による熱ダメージのリスクを評価するため、サーマルショックとしてプレコンディショニングを行った後に、各試験を行う必要があります。

〇:サーマルショック要
( ):基づく規格
リジッド フレキシブル
プリント配線板
(UL796)
材料
(UL746E)
プリント 配線板
(UL796F)
材料
(UL746F)
Flammability:燃焼性
Bond Strength: 密着強度
Delamination:
デラミネーション
Conductive Paste Adhesion:
導電性ペースト接着性
(Ambient) Bend test: 柔軟性
Dissimilar material Thermal Cycling Bond Strength:
異種材料サーマルサイクリング密着強度
Stiffener Bond Strength test:
補強板の密着強度試験