11月13日に予定しておりました「太陽光発電システムの感電リスク」セミナーに東京大学客員教授・株式会社NTTファシリティーズ 渉外・イノベーション推進室 田中良様に「太陽光発電システムと地球環境 ・・・地産地消と分散電源の活用に地球の未来が・・・」と題して、太陽光発電の本来の活用方法の原点に戻るとともに、地球環境保護の観点からも内容を掘り下げてお話しいただきます。
田中様はNTTグループで燃料電池や太陽光発電に関わり、NTTファシリティーズの太陽光発電の取り組みを主導されてきたほか、太陽電池に関する本を出版されるなど、太陽電池業界では多岐にわたり活躍されております。また東京大学教養学部付属教養教育高度化機構・環境エネルギー科学特別部門の客員教授として活躍されております。
後半には、「太陽光システムの感電リスク」と題し、弊社松木が災害時、火災発生時等の様々な場面における太陽光発電のリスクの検討内容をお話いたします。
ご多用中とは存じますが、太陽光発電は、再生可能エネルギーのベースロード電源として不可欠なものとして、認知されており、ぜひこの機会に太陽光発電の今後を見据えた安全な利用方法をご検討いただければ幸いです。
太陽光発電システムの安全向上セミナーシリーズ
第1部 太陽光発電システムと地球環境
・・・・・地産地消と分散電源の活用に地球の未来が・・・・・
太陽電池の電池が1954年に発明されて以来60年あまり経過しているが歴史的にはそんなに古くはなく、当初は軍事用として開発された。日本では離島用等基本的に平和利用に実用化されてきた。太陽光発電システムはご存知の通り系統連系されFITの導入、法制度の整備等、短い期間にこれほど大きく利用方法が変わってきたのは異常と思えるほどである。これは期待との裏返しといえる。本報告では太陽光発電の本来の活用方法の原点に戻るとともに、地球環境保護の観点からも内容を掘り下げて論議したい。
第2部 太陽光発電システムの感電リスク
セミナー概要
日本では毎年多くの自然災害が発生し、昨年2018年にも豪雪や豪雨、大型台風や地震などの多くの災害に見舞われました。その中でも水害発生時には、太陽光発電システムが水没する恐れがあり、水没した太陽光発電システムの周囲には感電のリスクが生じるため、施設に不用意に近づかないように注意喚起がされました。また今年、住宅用太陽光発電システムに起因した火災事例が増加していることを受けて、消費者庁より調査報告がありました。太陽電池は火災の原因になるだけではなく、消火活動において感電のリスクが生じるため、消火活動の妨げとなる恐れもあります。
とくに太陽電池モジュールは、日射がある限り発電し続ける特性がある為、災害や火災などが発生しても、発電が止まらず、より大きな事故につながる可能性があります。太陽光発電の安全を求めるためには、感電のリスクを正確に把握する必要があります。
本セミナーでは、火災試験を行ったモジュールを屋外に置き、発電した状態で放水し、どの程度の電流が流れるか、発電している複数の太陽電池モジュールに接続した接続箱を水没させ、その周囲にはどれほどの電圧がかかるか、電流が流れるかなど、災害発生時を模擬したケースでの各種実験結果を、実際の事例などを交えながら紹介いたします。
- 太陽光発電の現状
- 太陽光発電と感電のおはなし
- 火災発生時の消火活動における感電リスク
- 火災発生時の太陽電池モジュールの発電
- 火災試験後のモジュールへの放水実験
- 水害時における太陽光発電設備の危険と検証実験
- 太陽光発電における災害事例等
- 実験を行うに至った背景
- 水中における電気の流れ方の確認実験
- 太陽光発電所における漏電の発生予測箇所と考え方
- 太陽光発電設備水没の検証実験
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開催日 | 2019年11月13日(水) | ||
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講師 |
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時間 |
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場所 | (株)ケミトックス本社 第2ビル 4階 セミナー室 | ||
費用 | ¥8,000 1社から 3名様以上ご出席の場合には 20% ディスカウント。 |
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定員 | 10 名(少人数のため受講票は発行いたしません。当日受付にてお名前をお伝えください。) | ||
備考 |